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総説執筆奮闘記(その一)

総説論文を執筆中。今の完成度はたぶん、30%といったところか。

 

まず最初に、総説全体のラフスケッチをして、引用文献を書かずにとりあえず主要な骨格文章を書いてしまった。そしてその後、文献を一つ一つ丁寧に読みながら適宜、ラフスケッチ原稿に引用文献を書き加えていき、必要に応じて最初に書いた骨格文章を修正・加筆している。

 

全体のラフスケッチを描くところまではすぐに出来たが、なんせ細部のパーツ(となる情報)が多い。細かいところの引用・議論を一つずつ丁寧におさえていく作業は、普通の研究論文より根気がいる。ただ、この分野の研究の歴史はまだ30年位で、しかも日本でしか研究例がないのが救いかもしれない。

 

今は先行研究を凄く丁寧に読んでいる。アブスト・図表だけ見ていったり、孫引きをしたら、今の3倍は執筆速度があがると思うが、それで完成した総説は中身が薄くなってしまうはず(薄い濃いの以前に孫引きはいけないが・・)。丁寧に読んでいるおかげで、おそらく論文の著者本人も気付かなかったのではないかと思われる、「論文の新たなウリ」がチラホラ見つかる。

 

僕自身にも変化があった。たくさんの論文を連日読み続け、比較・思考し続けているからか、以前よりも論文を読むのが楽しくなってきた。論文(や著者)の個性、工夫したところ、独自性等が以前よりも分かるようになってきた。論文を読んだ後に、何か充実感のようなものを感じるようになった。この年齢になってようやく、研究が少し理解出来てきたのかもしれない。